サッカー男子日本代表は予選リーグ第3戦でフランスに4対0で勝ち、予選リーグ3戦全勝で準々決勝進出を決めました。
オリンピックのサッカー男子で日本が予選リーグを全勝で突破したのは今回が初めてです。
サッカー男子日本代表が初めてオリンピックに出場したのは1936年のベルリン大会。当時は予選リーグがなく、16か国によるトーナメントで行われました。1回戦で日本は「北欧の巨人」と呼ばれたスウェーデンに3対2で勝ち、「ベルリンの奇跡」とたたえられました。
2度目の出場が1956年のメルボルン大会です。学生中心のチームだった日本は1回戦で地元のオーストラリアに0対2で敗れました。
その後のオリンピックからは予選リーグが設けられ、1964年の東京大会で日本は3度目の出場を果たしました。
このときは川淵三郎選手などの活躍で予選リーグを1勝1敗で突破し、ベスト8に進出しました。
続く1968年のメキシコ大会は予選リーグを1勝2引き分けでベスト8に進出。その後、3位決定戦に進んだ日本は地元のメキシコと対戦し、釜本邦茂選手と杉山隆一選手の名コンビの活躍で2対0で勝ち、初のメダルとなる銅メダルを獲得しました。(写真は1968年のオリンピック日本代表)
5度目の出場はメキシコ大会から28年後、1996年のアトランタ大会でした。すべてJリーグの選手で臨んだ日本は予選リーグの初戦で優勝候補だったブラジルを相手に劇的な勝利をあげ、「マイアミの奇跡」と呼ばれました。予選リーグは2勝1敗でしたが、得失点差で準々決勝進出を逃しました。
続く2000年のシドニー大会は2勝1敗で予選リーグを通過し、準々決勝でアメリカと対戦しました。試合はPK戦になりましたが、4人目の中田英寿選手が外し、惜しくもベスト4入りを逃しました。
2004年のアテネ大会は1勝2敗で予選リーグ敗退、2008年の北京大会は3戦全敗と苦しい時代が続きましたが、2012年のロンドン大会は優勝候補のスペインに勝つなど2勝1引き分けで3大会ぶりに予選リーグを通過しました。
この大会は3位決定戦で韓国に敗れ、44年ぶりの銅メダル獲得はなりませんでした。
前回、2016年のリオデジャネイロ大会は1勝1敗1引き分けに終わり、予選リーグで敗退しています。
そして今大会、3戦全勝でグループAを首位で通過しました日本。準々決勝は今月31日、ニュージーランドと対戦します。